■半分勝手な高校入試情報

vol16 〜苦手分野よ苦手分野よ、飛んでいけ。〜


 2学期が始まりました。2学期は行事が山のようにあるので、これからいろいろと忙しくなってきますよね。でも、体がしっかりしていないと乗り越えるのもしんどくなってきます。毎日の生活の中で体調は整えてくださいね。
 さあ、今月は誰も(?)が1つは抱えている「苦手分野」についてのお話です。入試が近づくにつれて苦手分野はなくさなくてはなりません。そこで、どうしたら苦手な部分をなくすことができるのかをご紹介します。


※はじめに

 今回ご紹介する方法は誰でも必ず苦手な部分がなくなるというものではありません。個人差があることにご注意ください。

★「苦手」はどのようにして発生するのか

 問題を解いた後、答え合わせをする際に間違っていた部分を再度見直ししなかったり、面倒くさくて解説を読むのを飛ばしていたりすると、次に似たような問題を解いていてもまた同じ部分で間違えたりします。それが何回も重なることで頭の中で「この問題は嫌だ」という意識が芽生えはじめます。これが「苦手」の原因です。
 その他にも苦手が発生する原因は様々ですが、勉強に限らずいえることは「1度自分にとってマイナスな経験(心の中に隠しておきたいような失敗)をしたことがトラウマとなって苦手を招く」ということです。例えば筆者も苦手だった鉄棒の逆上がりで考えてみましょう。

他の子と同じ姿勢で逆上がりにチャレンジしているのに自分はできない。

他の子は続々と逆上がりができている

どうして自分だけ出来ないんだ?

もういやだ。逆上がりなんて大嫌い!

 こうして苦手ができるのです。

★苦手分野をなくすためには・・・

 では苦手な部分をなくすにはどうしたらよいのでしょうか。「苦手分野」といっても人それぞれです。そこで、ここではどの苦手分野にも共通して効果がありそうな方法を紹介します。

その1:段階的に目標を設定する!
 一気に苦手な部分を克服しようとするのは精神的にも厳しいものがあり、途中であきらめたくなる場合がよくあります。そうならないようにするためにも「今日はこの辺りまでできればOK」・「明日はこの辺りまでできるようにしよう」などと、無理せずに段階的に目標を設定してそれをこなしていく方が効果的です。そして、苦手分野を早く克服することにもつながります。

その2:暗記項目は音響機器を駆使する!
 暗記項目はどうしてそうなるのかという道筋がありません。よって、丸覚えになってしまいます。そこでウォークマンやipod・MP3プレーヤなどの音響機器の出番です。暗記したい事柄を自分の声で録音して、それを毎日欠かさずに聞くこと。これが実はかなりの効果が期待できます。特に夜、小さいヘッドホンをつけて自分の録音した声を聞きながら寝るのを繰り返していると、自然と暗記ができるそうです。

その3:一番大切なのは「やる気」!
 何をするにしても「やる気」が一番大切です。この場合もそう。やる気がないと克服しようとするものもなかなか克服できません。逆に、やる気があれば限られた時間の中でさえもやり方次第で思わぬ効果が期待できます。苦手の克服には自身に大きな負担がかかります。でも途中でめげずに最後までやり通すことが実は一番重要なのではないでしょうか・・・。

その4:得意分野をもっと得意にしよう!
 もし、得意分野があったらそれを大切にしてさらに得意なものにしましょう。受験前に用意しすぎるに越したことはありません。得意なことが時には苦手分野克服へのヒントとなる場合もあります。「これだけは自信を持てる」という分野を1つでもいいので作っておくとこれからの大きな支えとなることは間違いありませんよ。

その5:やむを得ず苦手分野を捨てるならそれなりの覚悟をせよ!
 どうしても苦手が拭いきれなくてやむを得ずあきらめるとするならば(決しておすすめしませんが)、それなりの覚悟をしてください。つまり、苦手な分を他の分野でカバーできる自信があるのかということ、そして苦手を残して入試に臨むならば自分が予想していた期待通りの得点をとることは難しく、最悪の場合合否まで関係してくるということです。これは決して脅しではありません。過去に自分が苦手な分野ばかりが入試に出題され、結局志望校には合格しなかったという例もたくさんあるようです。

 では、もう一度苦手な分野をなくす方法についておさらいしておきましょう。

・段階的に目標を設定する!
・暗記項目は音響機器を駆使する!
・一番大切なのは「やる気」!
・得意分野をもっと得意にしよう!
・やむを得ず苦手分野を捨てるならそれなりの覚悟をせよ!

 この5つの項目をよーく覚えておいてくださいね。


○●シリーズ●○
sumo.png(28333 byte)
〜第2回 力士が見せる取り組み前のしぐさ〜

 秋場所が始まりました。毎日気合いあふれる相撲が展開されています。
 取り組み前に力士はタオルで体をふき、塩を土俵にまくのですが、最近ではその取り組み前に様々なしぐさを見ることができます。
 元横綱・朝青龍は自分のまわしを1度左手で大きくポンとたたき、塩をまく際にカメラ目線(本当は花道の奥にいる付け人と呼ばれる力士のお世話をする人)でにらみます。特にここ1番集中するときに一層厳しい表情を見せてくれます。
 引退してしまいましたが、北桜(きたざくら)という力士は塩をまく際に自分の右手いっぱいに塩を抱えて一気にどばーっとまきます。そのまく姿にお客さんからは毎回拍手がわきあがっていました。
 さらに、片山(かたやま)という力士はその「しこ」の美しさに観客を楽しませてくれました。
 そして、一番特徴的なのはやはり高見盛。取り組み前に見せるロボットのような気合いの入れ方を見たことがある人もいることでしょう。あの姿には毎回みなさん大喜びです。さらに、塩をまく際にも自分の口をとがらせて目をつぶって思いっきり土俵にぶちまけます。また、高見盛は相撲を取り終えた後も勝った日と負けた日によって帰り方が全く異なります。勝った日は自分の胸を思いっきりはって顔を天井に向けて帰りますが、負けた日は逆に顔を地面に向けてうつむきながら帰っていきます。

 今の相撲界には個性的な力士がたくさんいますが、やはり実力で目立ってほしいものです。果たして横綱に対抗できる力士が現れるのはいつになるのでしょうか・・・。


vol-15へ戻る   メニューへ戻る   vol-17へ続く