■半分勝手な高校入試情報

vol23 〜さらにパワーアップした○×診断でわかるあなたの高校の選び方〜


 新学期が始まって2か月ほどがたちました。そろそろ新しいクラスにも慣れてきたのではないでしょうか。さて、今回は毎年恒例の簡単な○×アンケートでわかるあなたにぴったりな高校の選び方について特集しました。暇なときにでも一度挑戦してみてくださいね。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆高校の選び方○×診断◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

やり方:それぞれの問題の内容に賛成だったら○、反対だったら×に印をつける。
直感で答えてくださいね。ではスタート!

A: 通学条件
1. 多少レベルが低くても自分の家から近い高校に行きたい・・・ ○  ×
2.「名物先生」と呼ばれる先生がいれば、遠くてもその学校に行きたい・・・ ○  ×
3. 交通の便の悪い高校でもかまわない・・・ ○  ×
4. やっぱり、友達と一緒の高校へ行きたい・・・ ○  ×
5.通学中に時間を有効活用できる自信がある・・・ ○  ×
6.帰り道の途中、寄り道できるような施設があるといい・・・ ○  ×

B: 一般的な選択条件
7. 入れる高校ならどこでもよい・・・ ○  ×
8. 異性が同性より多ければ、第1志望でなくてもその高校に行きたい・・・ ○  ×
9. 将来なりたい職業を考えた上で行きたい高校を決めるべきだ・・・ ○  ×
10. 部活と勉強が両立できそうな高校に行きたい・・・ ○  ×
11. 部活が盛んか、校風が自由かで選ぶとすれば、校風が自由な高校を選ぶ・・・○  ×
12. 自分の学力に適していても、校則が厳しい学校はいやだ・・・ ○  ×
13.荒れている高校と知っていても、行きたい学校ならば行く・・・ ○  ×
14.事前に体験入学へ行かなくても高校は大体同じだからどこでもよい・・・ ○  ×
15.行きたい高校へはそれなりの理由がちゃんとある・・・ ○  ×
16.体験入学に行った結果を基準にして高校を選ぶつもりだ・・・ ○  ×

C: ようこそ明高校へ!〜高校生活シミュレーション問題〜
【問題】太郎君は今年の4月に明高校に入学したての1年生です。これから明高校の1日が始まろうとしています。
各状況について、あなただったらどう感じますか。太郎君と同じような考えだったら○を、かなり自分の考えと違っていたら×に印をつけてください。

17. ▼午前7時40分 朝の補習授業
※高校では個人の選択で、朝1時間だけ早めに出校して余分に授業を受けることができます。
太郎:俺補習をとったんだけどさ、いざ授業に出席しても朝早いから寝ちゃうんだよな。あー、補習なんてとるんじゃなかった!
 …でも、俺大学まで行きたいと思っているから、やっぱり補習はとるべきなんだろうな…。  ・・・ ○  ×

18. ▼午前9時00分 1時間目の授業開始
太郎:おい、授業が始まったのにうるせーなあ…。しかも先生も先生だ。おしゃべりを注意せずに授業を続けてる。一体このクラスはどうなってるんだ?
みんなに注意してやろうかな。でも変な目で見られそうだし…。やっぱやーめた。  ・・・ ○  ×

19. ▼午前11時00分 3時間目の授業開始(陸上競技大会に向けての全校集会)
太郎:そういえば明日は陸上競技大会だなあ。明日は勉強を忘れて1日しっかり運動するぞー。ハッスル×2。てか、やっぱり毎日毎日勉強の連続は嫌だよな。たまにはこういう行事もなくっちゃとっても3年間過ごしていけないよなあ…。  ・・・ ○  ×

20. ▼午後1時00分 昼食
太郎:さーて、やっと昼だ。今日は弁当を持ってきてないから、何か買わんといかんなあ。
(なぜかここだけ名古屋弁で話す太郎。その5分後)
ま、今日はパンと紅茶で済ませるか。それにしても、ここの店のおばちゃんは俺ら生徒に無愛想っていうか冷たいよなあ。ここは高校なんだから、みんなでうまくやっていかないかんのにさ。  ・・・ ○  ×

21. ▼午後3時50分 終業 そして部活へ
太郎:俺卓球クラブに入ってるんだけど、今から部活なんだ。さてと、練習練習。
(休憩時間にはいる。お茶を飲みながら)
てか、つくづく思うんだけどさ、この学校って部活は全員参加なのに一部の熱心な人たちだけでいつもやってるんだよな。まあ俺もそのうちの1人なんだけど(おい、自分をほめてどうする(!_!))。
確かにやりたくない理由は人さまざまだけどさ、やっぱり体力・気力あっての学習だと思うんだけど…。  ・・・ ○  ×

22. ▼午後5時50分 部活終了
太郎:あー疲れた×2。今日は早朝から学校だったからたまらないよ。そうだ、鍵を返しに行かないとな。
(着替えを済まし、荷物を全部もって鍵を返しに職員室に入る)
「失礼します」……!!こんな時間なのに、まだ生徒で職員室がいっぱいだ!
そうか、3年生の人たちだな。さすが受験生とあって、やる気が俺らとは違うなあ。でもこのやる気があってこそ今の高校が成り立っているんだから、俺らも先輩を見習わないとな…。  ・・・ ○  ×

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*参考までにその後の太郎君の行動
午後6時30分 帰宅・夕食
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23.▼午後7時05分 くつろぎの時間・明日への準備
太郎:やれやれ、今日も何とか終わったなあ。とりあえず明日の用意だけしとくか(用意がいい太郎)。
あ、そうだ。今日数学の宿題が出されたんだ。どうしよう、今のうちにやっとくか前の日にやるか・・・。
んーー、やっぱ今日は久しぶりにゆっくりしたいし、宿題はまたあとにするか。」  ・・・ ○  ×

24.▼午後8時30分 入浴
太郎:「あー気持ちいい!やっぱ風呂は最高だな・・・。ずーっと入っていたいけど風呂から上がったらやることはやらなくっちゃ。でも、何やるんだっけ・・・?あれか?いやちがう。これだったか・・・、いや違う・・・・・・」
(あれこれと考えているうち、長風呂になってしまい太郎はのぼせてしまった。このような経験をしたこと、あなたはありますか?)  ・・・ ○  ×

25. ▼午後9時00分 今日の復習・宿題
太郎:さてと、勉強しなくちゃな。何からやろうかな。そうだ、数学の宿題からやるか!
(やる気に満ちあふれている太郎。しかし開始30分後、睡魔が太郎を襲う)
う、うう…眠い…。でも宿題だからやらないと…。
えーと、「次の2次関数において、xとyの関係を……zzz…zzz……
その後、太郎君は睡魔と必死に戦ったが、負けてしまい、宿題もついには終わらせることができなかった。果たして太郎君の行動は正しかっただろうか。  ・・・ ○  ×

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*そしてそれから約5時間後
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26.▼午前2時00分 居眠りから目覚める
太郎:あ、いけねー。つい寝ちゃった。もうこんな時間だし、気晴らしに今からネットでもするかーー!   ・・・ ○  ×

>>さあ、集計しましょう<<
 A,B,Cそれぞれの○の数と×の数をそれぞれ合計してください。その数によってあなたの全体的な高校のとらえ方が分かり、各項目ごとであなたの高校の選び方が分かるしくみになっています。
 すべての数が出たら、次の案内を参考にこれから出てくるタイプ別アドバイスを読んで、これからの進路設計に役立ててください。

 A:○の数が5〜6 ・・・・・・「どこでもタイプ」 →アドバイスA1へ。
   ○の数が3〜4 ・・・・・「お決まりタイプ」 →アドバイスA2へ。
   ○の数が0〜2 ・・・・・・「こだわりタイプ」 →アドバイスA3へ。

 B:○の数が8〜10・・・・・・「外見判断タイプ」 →アドバイスB1へ。
   ○の数が3〜7・・・・・・「楽しみ追求タイプ」→アドバイスB2へ。
   ○の数が0〜2・・・・・・「あいまいタイプ」 →アドバイスB3へ。

 C:○の数が6〜10・・・・・・「やる気十分タイプ」→アドバイスC1へ。
   ○の数が3〜5・・・・・・「柔軟タイプ」   →アドバイスC2へ。
   ○の数が0〜2・・・・・・「個性主張タイプ」 →アドバイスC3へ。

合計:○の数が20〜26・・・・→アドバイスT1へ。
   ○の数が11〜19・・・・→アドバイスT2へ。
   ○の数が 0〜10・・・・→アドバイスT3へ。

A1:「どこでもタイプ」
質問1と質問2との答えが矛盾しており、通学条件では特にこだわっていない様子が感じられます。もっとも、自分が行きたい高校に行くのが一番いいことです。しかし、部活の時間や、自分の自由時間も考えに入れて、本当に通えるのかを考えた上で高校を選ぶのも1つの方法だと思います。

A2: 「お決まりタイプ」
通学条件の上からも、行きたい高校がかなり決まっている様子が感じられます。高校それぞれによって生徒の様子や校則、校風、行事などが違います。行きたい高校が決まっているならば、ホームページやガイドブックなどを参考にしてその高校の様子をあらかじめ調べておくとよいでしょう。その上で、再考してみるのもいいと思います。

A3:「こだわりタイプ」
かなりこだわっている様子が感じられます。自分の能力にあって、交通の便がよく、特に目立っていない学校はなかなか見つからないものです。自分が承知をしているのならばかまいませんが、少し条件を広くして探してみることをおすすめします。


B1:「外見判断タイプ」
一部はまじめに考えている部分もありますが、外側的な条件で高校を選ぶ傾向が感じられます。一番大切なのは本当にその学校で3年間過ごしていけるのかということです。せっかく入学しても毎日がつまらなかったり、勉強についていけなかったりでは一体何のために入学したのかわかりません。充実した高校生活を送りたいのならば、外見だけでなく中身もしっかりと調査しましょう。

B2:「楽しみ追求タイプ」
高校に入学したらやりたいことも大体は決まっており、普段の学習だけでなく、部活や行事等を大切にし、楽しみたいという気持ちが感じられます。前にも述べましたが、高校それぞれによって生徒の様子や校則、校風、行事などが違います。単に「この高校へ行きたい」という希望だけでなく、どうしてその学校がいいのかを考えておくとよいでしょう。
普段の学習と、部活・行事を両立できるような学校選びも1つの方法だと思います。

B3:「あいまいタイプ」
選択条件が漠然としていて、何を基準にして選ぶのか迷っている様子が感じられます。まず、何を基準にして高校を選ぶのかを自分で決めましょう。ただし、動機不純な高校選びはやめましょう。通学条件・自分の能力はもちろん、自分の性格にあった学校を選んだり、勤めている教師の雰囲気で選んだりするのもおもしろい方法だと思います。


C1:「やる気十分タイプ」
高校に入学したらあれもしたい、これもしたい、とやる気に満ちあふれている様子が感じられます。非常にいいことですが、それが空回りして毎日の生活スタイルが乱れてしまうのは問題です。自分の生活のリズムを崩さない程度に毎日の生活が送れるという条件で高校を探してみるのも1つの方法だと思います。体力・気力がベースです。

C2:「柔軟タイプ」
あれもしたい、これもしたいという気持ちがある反面、少し行動を控えようという気持ちがあり、状況に応じて柔軟に対応しようという姿勢が感じられます。筆者としてはこの柔軟タイプが一番いいのではないかと思います。3年間の高校生活は中学生活とはまたひと味違ったものです。充実した高校生活を送る上にも今の姿勢を大切にしてください。

C3:「個性主張タイプ」
高校生活を個性的に過ごしたいという姿勢が感じられます。個性的に過ごすことはある意味思い出になることでもあり、ある意味冒険的なことでもあります。行きたい高校の雰囲気をとらえて、果たして自分はそこで毎日を過ごしていけるのかを考えましょう。その上でもし辛そうだったら、自分の性格と高校の雰囲気とを条件にして選んでみる方法もありますよ。


総合診断 T1
十分に目的意識をもって高校選びができています。しかし時には自己中心的な考えから選んでいる部分もあるようです。中学校と同様に集団生活の場ですから、高校でできる友達と3年間仲良く過ごしていくためにも、もう少し視野を広げて違った視点からの高校選びを1つの案としておすすめします。

総合診断 T2
目的意識をもって高校選びができています。もし、もう行きたい高校が決まっていたらその高校に入学したらやりたいことを考えた上で再度その高校でやっていけるのかを考え直すとよいでしょう。願書を提出するまでは志望変更は何度でもきくのですから。まだ行きたい学校が決まっていない人は考えが浮かびすぎてあれもしたい、これもしたいと無理な条件で学校を探すのはやめましょう。3年間過ごす学校なのですから。

総合診断 T3
あまり目的意識をもって高校選びができていないようです。まず、何のために高校に行くのかを考えましょう。その上で、自分が将来なりたい職業に応じて普通科に行くのか、専門系へ行くのかを決めましょう。そうしたら自分の性格と、能力に応じて大体の行きたい高校を決めましょう。そして、ガイドブックやホームページなどで高校の雰囲気を知り、自分にとって辛そうだったらまた違う学校を探しましょう。これらのくりかえしで本当に自分が行きたい高校が決まるわけなのです。

 さて、診断結果はどうだったでしょうか。思い通りに結果が出た人も出なかった人も高校入試は多くの人にとって人生の最初の分かれ道となります。入学してから中退などしないためにも、今の時点で自分の進路設計を土台からしっかりと立てておきましょう。それが高校生活への入り口になるわけです。これからだんだんと入試に近づくにつれて毎日忙しくなってきます。行きたい高校が決まっていない人は模試などの結果をふまえてできるだけ早めに決めちゃいましょう。

※おことわり
 今回の○×診断の中で出てきた「明高校」,「太郎君」はすべて架空のものであり、実際のタイムスケジュールなどは高校それぞれによってばらばらです。また、今回の○×診断は筆者が独自に作成したものであり、世間一般に広まっている心理テスト・適性診断とは一切関係ありません。したがって、今回の診断結果は参考程度にしておいてください。


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