VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0113

■VineLinuxでTVをみよう!■

 今やパソコンでテレビを見るのも当たり前になりつつあります。Linuxでもテレビを見ることができないのかなあ…?とお思いのみなさん、ぜひチャレンジしてみましょう。実はVineLinuxでもテレビを見ることができるんです。



※私自身チャレンジしてから1年近く経つため、以下と内容が多少異なる場合があるかもしれませんが、その点はごめんなさい・・・。

▼まずはTVキャプチャボードを用意しよう!

 テレビを見るためにはもちろんパソコンにTV機能を追加しなくてはなりません。最近の高級パソコンではTVチューナー内蔵が多いので心配ありませんが、TVチューナーがない場合は別途TVキャプチャボードを購入しましょう。
 最も安全なのはPCIバスに差し込む形のTVキャプチャボードです。VineLinuxではカーネルの関係もあり、相性がよいTVキャプチャボードはかなり限られています。I-O DATA社製やAOpen社製の比較的古めのキャプチャボードなら動くと思います。
 その中でも私はLinuxでの動作実績が数多く報告されているAOpen社製のVA1000POWERを中古で購入(3000円程)し、PCIバスに差し込んで使用することにしました。

▼カーネルを再構築しよう!

 実はここが一番厄介なところです。PCIバスに差し込んだだけでシステム側が自動的に認識してくれるキャプチャボードとそうでないキャプチャボードがあります。VA1000POWERの場合、後者の状況でした。そこで使用しているカーネル(当時2.4.26)のTV機能専用パッチというものがあったため、それをダウンロードしてパッチをあて、その後カーネルを再構築しました。
 今現在のVineLinuxでは2.6系カーネルが採用されているため、PCIバスに差し込めば自動的に認識してくれるかもしれません。
 参考までにVineLinux3.0当時のカーネル向けTV機能専用パッチはここよりダウンロードすることができます。パッチのあて方やカーネルの再構築方法については以下のページを参考にしてください。キャプチャボードはVA1000POWERではありませんが、ボード内で使用しているチップなどはVA1000POWERとほとんど同じチップですので大丈夫だと思います。

▼HMVC-5100.26.patch for saa7134-0.2.11 on Linux: http://www.karing.jp/~yoshino/HMVC-5100.26.patch.html

 パッチをあてた後、次回起動時からTV機能を読み込ませるための設定を行う必要があります。VineLinuxの場合、rootユーザ権限で/etc/modules.confを開き、VA1000POWERの場合は以下のように記述します。
# TV
alias char-major-81     videodev
alias char-major-81-0   bttv
options i2c             scan=1 i2c_debug=0 verbose=0
options tuner           type=2 debug=0
options bttv            bttv_gpio=1 audiomux=2,0,0,0
alias char-major-81 videodev
alias char-major-81-0 saa7134
options saa7134 card=17 tuner=2
 ここで重要なのは上の記述の最終行にあるsaa7134 card=17 tuner=2という部分です。これはご自分が使用しているTVキャプチャボードの搭載チップ名とカードナンバー、それに製造元ナンバーを示しています。これらを適切に設定しないとうまく動作しません。ご自分のキャプチャボードが何番かを知るには/usr/src/linux/drivers/media/video/以下や/usr/src/linux/drivers/char/以下を参考にして番号をなんとか見つけてください。もし番号を見つけることができなかったら記述されているキャプチャボード名と近い番号でも動く可能性はあります。

 記入し終えたら上書き保存し、いよいよtvtimeのインストールとなります。

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