VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0184

■[ユーティリティ/マルチメディア]P2P通信でTV放送を受信してみよう!■

 地上デジタル放送への移行に伴い、現行のアナログ放送が終了します。ワンセグの普及で携帯電話やPC等で手軽にデジタル放送を楽しめるようにもなってきました。
 今回はP2P通信でデジタル放送はもちろん、アナログ放送やオリジナル映像配信を受信する方法をご紹介します。



●2013/ 6/ 1 追記
 KeyHoleTVのサービスは終了してしまったようです。従って本記事は当時の参考記事とさせていただきます。
 当サイトではKeyHoleTVのソフト自体のダウンロードは可能ですので、下記の記事中にあるリンクからダウンロードしてください。


 Linuxでワンセグチューナーを使用してデジタル放送を楽しむ環境は残念ながらまだまだ発展途上の状態です。他ディストリビューション(ubuntu)などではワンセグサポートが進んでいますが、特にVineLinuxではサポートが乏しい状態です。

 以前、TVキャプチャボードを使用してVineLinuxでTVを見る方法をご紹介しましたが、もっと簡単にTV放送を受信できる環境を構築できないかと探していたところ、P2P通信でTV放送を受信するソフト"KeyHoleTV"を発見しました。

▼KeyHoleTVの特徴

 KeyHoleTVは総務省の「次世代P2P型コンテンツ流通高度化技術に関する研究開発」によって開発されたもので、P2P通信でTV放送を受信するためのソフトです。独自の圧縮技術で通信回線に負荷をかけることなく、TV放送を受信できます。

 Windows環境であれば、KeyHoleVideoというソフトをインストールすることでオリジナルの放送局を開設することができ、PC上から映像配信が可能です。
 Linux環境では現在KeyHoleTVのみサポートされており、TV放送のみ受信可能です。

▼KeyHoleTVのインストール

 KeyHoleTV自体のサービスはどうやら終了してしまったようですが、参考までにVineLinuxで動作確認済のKeyHoleTVを当サイトに置いておきましたので、こちらからダウンロードしてください。

 次に、VinePlusより以下のパッケージをSynapticやapt-getコマンド等でダウンロード・インストールしてください。

  SDL
  SDL-devel


 さらに、glitzライブラリをインストールする必要がありますので、
こちらをダウンロードして、rpmコマンドでインストールしてください。

  rpm -ivh libglitz1-0.5.6-1mdv2007.0.i586.rpm

 これで準備は完了です。

▼起動方法

 まず、ダウンロードしたLKeyHoleTVX.XX-32bits.tar.gzを展開します。
 ※以下、/home/user以下にKeyHoleTVをダウンロードし、そこに展開するものとします。

  tar zxvf LKeyHoleTVX.XX-32bits.tar.gz


 展開できたらKeyHoleTVを起動させます。

  /home/user/KeyHoleTV/lkeyholetv -D plug:dmix

 「番組」タブを選択すると、放送局の選択メニューが表示されます(画像1)ので、好きな放送局を選択して、「番組を見る」ボタンを押下するか選択した放送局をダブルクリックしてください。
 ※「パスワード付き」と表示があるものは、受信時にパスワードが必要です。

keyholeTV1.png(48842 byte)

画像1: 放送局の選択メニュー


 画像2のように、選択した番組が表示されれば正常に受信ができています。

keyholeTV2.png(111187 byte)

画像2: TV放送を受信している画面


 当方で試したところ、10分ほどすると画像が受信できなくなるケースがありました。
 音声受信は安定しているようですので、ラジオ受信にはおすすめです。




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