VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0074
■サービスを停止/起動させる方法■
VineLinuxをフルインストールした直後では多くの「サービス」と呼ばれる実行エンジンみたいなものが動いています。自分が必要としないものについてはこのサービスを停止しておいたほうがセキュリティ上安全です。今回はその停止方法や起動方法などについて紹介します。
サービスを停止/起動させるにはいくつかの方法があります。それぞれに分けて紹介します。
●ntsysvコマンドを使用する
VineLinuxにはntsysvコマンドというものがあります。これを利用すればターミナル上で簡単にサービスの停止/起動を設定することができます。rootユーザでのみ利用可能です。
↑ntsysvコマンド実行後の画面
この画面を利用してサービスの停止/起動設定を行うことができます。↑↓キーで項目を選び、スペースキーで選択、終了・キャンセルへはTabキーで移動します。
●chkconfigコマンドを使用する
現在のサービス稼働状況をランレベル(実行レベル)とともに一覧で確認したい場合、chkconfigコマンドを利用します。引数に--listをつけることで一覧として確認することができます。
/sbin/chkconfig --list
すると以下のようなレイアウトで表示されるはずです。
saslauthd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
apmd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
inet 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
portmap 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
atd 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
gpm 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
canna 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
:
:
上の一覧中に出てくる0〜6の数字をランレベルと呼びます。これについてはこちらを参考にしてください。
この一覧を利用して例えばsaslauthdをLinux起動時と同時に起動させたいときには先ほどのコマンドの引数としてsaslauthd onをつけます。
/sbin/chkconfig saslauthd on
その他も同様に引数を指定します。つまりchkconfigコマンドを利用してサービスを停止・起動させたいときはrootユーザで
/sbin/chkconfig サービス名 on(起動)またはoff(停止)
とすればOKです。
●GNOMEやKDEのメニューから利用する場合
GNOMEやKDEには「サービスの設定」というメニューがあります。それを利用して細かな設定をすることも可能です。
↑サービスの設定画面
やり方は多分わかると思いますが、各サービス名の横にあるチェックボックスにチェックを入れることで自動起動設定がONになります。すべての設定終了後、右下にあるOKをクリックして終了します。