VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0194

■VNCクライアントから日本語入力可能なGNOMEを立ち上げるには■

 以前、WindowsからVineLinuxを操作する方法をご紹介しましたが、最近確認したところ、Windows側で利用しているVNCソフトによっては、デスクトップがTWMで起動し、日本語入力ができないことがありました。これをGNOMEで起動するように変更し、さらに日本語入力できるようにする手順をご紹介します。



 TWMは現在のデスクトップ環境に比べると、コマンド操作の面が強く、使いづらく感じる方もいるかもしれません。カスタマイズして他のデスクトップ環境を使っていらっしゃる方でも、VineLinux標準のGNOMEで起動できれば操作の面では問題ないですよね。

 VNCを利用する際に、VNCサーバ側ではログインユーザごとの設定ファイルを参照して環境が構築されるようになっています。VineLinuxでは、ログインユーザごとのホームディレクトリ下にある".vnc/xstartup"ファイルがそれにあたります。

 テキストエディタでxstartupを開くと、デフォルトでは以下のようになっています。

#!/bin/sh

vncconfig -iconic &
# Uncomment the following two lines for normal desktop:
# unset SESSION_MANAGER
# exec /etc/X11/xinit/xinitrc

[ -x /etc/vnc/xstartup ] && exec /etc/vnc/xstartup
[ -r $HOME/.Xresources ] && xrdb $HOME/.Xresources
xsetroot -solid grey
xterm -geometry 80x24+10+10 -ls -title "$VNCDESKTOP Desktop" &
twm &

 GNOMEで起動するようにするためには、最下部のtwmの記述を以下のように変更します。

#twm & ←#をつけてコメントアウトする
exec gnome-session & ←新規に追加する

 さらに、SCIM+Anthyで日本語入力できるようにするためには、以下の3行の記述も追加します。

export GTK_IM_MODULE=scim
export QT_IM_MODULE=scim
export XMODIFIERS="@im=SCIM" ←これらを新規に追加する

 これらを記載したxstartupファイルを用意しましたので、こちらからダウンロードしてお使いください。
 ※実行ファイル(シェル)ですので、ダウンロード後に権限を755に変更することをお忘れなく・・・。

 Windowsでお使いのVNCソフトによっては、日本語入力が半角/全角キーでON/OFFできないことがあります。その際は、Shift+SpaceでON/OFFができるはずですので、お試しください。





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