VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0012

■ビデオメモリのせいでX Window Systemが立ち上がらない場合には■

 新しく購入したパソコンにLinuxをインストールしてもX Window Systemが立ち上がらずにモニタが真っ暗のままという症状がごくまれに発生します(私もそうでした)。これは内蔵のビデオメモリ(ビデオチップ)が原因のようです。この症状をなくすにはあらかじめインストールされたビデオメモリの定義ファイル(みたいなもの)を最新のファイルにすれば大抵直ります。この更新方法について説明します。


●2012/ 6/ 9追記
 X Window Systemが立ち上がらなくてもVineLinuxのインストール自体は可能です。
 インストールCD/DVDまたはUSBメモリからインストーラが起動する前の画面の時に、以下の手順で「Install (Low resolution mode)」を選択すると、テキストモードでのインストールが可能です。

lowresolt1.png(31441 byte)
lowresolt2.png(39434 byte)
1. インストーラが起動する前の画面 その1
 【Advanced options】を選択します。
2. インストーラが起動する前の画面 その2
 【Install (Low resolution mode)】を選択します。
lowresolt3.png(22180 byte)
3. 日本語環境でのテキストインストール不可画面
 PCの機種によってはこの画面のように、日本語環境でのテキストインストールが不可な旨のエラーが表示される場合があります。
 それでもよければ「OK」を押下します。
 押下すると、様々なインストール設定が可能になります。



※以下の説明はVIA VT8237チップ+ProSavageを使用している場合の対処法です。
 最近のカーネルでは、最新のチップセットを考慮して作成されているため、本記事は参考として紹介させていただきます。
 一部ですがその他のチップの場合についても対処法を紹介していますので、ページ下のリンクから飛んでください。


 まず、http://www.probo.com/timr/savage40.html(現在はリンク切れ)から"xf42sav-27t.tgz"をダウンロードします。

 次に、そのファイルを

    tar zxvf xf42sav-27t.tgz

で展開します。
 すると、savage_drv.oというファイルがあるので、それをroot権限で/usr/X11R6/lib/modules/drivers/savage_drv.oにコピーします。

    cp savage_drv.o /usr/X11R6/lib/modules/drivers/savage_drv.o

 コピーし終えたら1度電源を落とし、普通に再起動します。その後、X Windowが立ち上がればOKです。もし立ち上がらないままであったら設定ファイルをいろいろと上書きしてみるとうまくいくかもしれません。

●2006/ 8/ 4追記  ビデオメモリ関係でX Window Systemが起動しない場合、こちらも参考にしてください。

 ▼グラフィカルログイン画面が点滅する場合の対処法
 ▼SiS630系チップ搭載のコンピュータの不調について
 ▼Via VT8378チップ搭載のコンピュータの不調について




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