VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0203
■ログイン画面にてrootでログインするには(6.0以降対象)■
VineLinux6.0より、標準の設定ではログイン画面にてrootでログインできないようになりました(セキュリティ上喜ばしいことですが)。
今回はこの設定を解除し、これまで通りrootでログインできるようにする方法を紹介します。
※rootで常にログインすることはセキュリティ上危険ですので、この方法は設定ファイルの編集や、アプリケーションの追加・削除等の用途のみに利用するようにしてください。
VineLinuxのインストール時にrootユーザとパスワードの設定をしたにもかかわらず、ログイン画面からログインしようとすると「認証失敗」の旨のメッセージが表示され、ログインできません。
これはPAM(Pluggable Authentication Modules)と呼ばれるユーザ認証のモジュールで、ログイン画面からrootユーザのログインを許可しないように設定されているためです。
▼gdm設定ファイルの編集
ログイン画面は標準の設定の場合、gdmというアプリケーションで実現されています。PAMで参照されているgdmの設定ファイルを編集します。
設定ファイルは/etc/pam.d以下にgdmというファイルで保存されていますので、rootユーザでこのファイルをテキストエディタ等で開きます。
ファイル"gdm"には、以下のように記述されています。
#%PAM-1.0
auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
auth required pam_env.so
auth substack system-auth
auth optional pam_gnome_keyring.so
account required pam_nologin.so
account include system-auth
password include system-auth
session required pam_loginuid.so
session optional pam_console.so
session optional pam_keyinit.so force revoke
session required pam_namespace.so
session optional pam_gnome_keyring.so auto_start
session include system-auth
上記2行目にある記述をコメントアウトして保存します。
auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
↓
#auth required pam_succeed_if.so user != root quiet
コメントアウトして保存後、即時有効となりますので、一度ログアウトすればrootユーザでログイン可能になります。
●Special Thanks!
・rootでのログイン [Vine 6.0b1]
http://log-c.blog.so-net.ne.jp/2011-07-01-1
・Enabling Root User For GNOME Display Manager
https://fedoraproject.org/wiki/Enabling_Root_User_For_GNOME_Display_Manager