VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0202
■Dovecot設定ファイルの再作成■
DovecotIMAPメールサーバをバージョンアップしたとき、以前の設定ファイルを流用しようとするとエラーが発生して起動できない場合があります。
そんな時のために、既存の設定ファイルを参照して、新バージョン用の設定ファイルを自動で作成してくれるコマンドがあります。
古い設定ファイル(dovecot.conf)を流用して新バージョンのDovecotを起動しようとすると、以下のようなエラーメッセージが表示される場合があります。
Starting Dovecot Imap: doveconf: Warning: NOTE: You can get a new clean
config file with: doveconf -n > dovecot-new.conf
doveconf: Warning: Obsolete setting in /etc/dovecot/dovecot.conf:XX:
・・・・・
このような場合には、doveconfコマンドを利用します。
rootユーザでDovecotの設定ファイルがあるディレクトリ(/etc以下や、/etc/dovecot以下など)まで移動し、
doveconf -n > dovecot-new.conf
を実行します。
すると、同じディレクトリ内に新しい設定ファイル"dovecot-new.conf"ができあがりますので、古い設定ファイルを退避あるいは削除し、このファイル名を"dovecot.conf"にします。
mv -i dovecot-new.conf dovecot.conf
IMAPサーバにSSLの設定がされている場合、上記のファイル(dovecot.conf)を開き、サーバの公開鍵・秘密鍵が記載されている場所の記述を追加します。
※ここでは、当サイトで紹介している方法でサーバの公開鍵・秘密鍵を作成したことを前提とします。
dovecot.confの中央部(passdb記述の上あたり)に、以下の記述を追加し、保存します。
ssl_cert = /usr/share/ssl/certs/server.pem
ssl_key = /usr/share/ssl/certs/server.key
あとはDovecotのサービスを起動するだけです。
/etc/rc.d/init.d/dovecot start
これで起動できるはずです。