VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0176
■SquirrelMailでWebメール(2)■
SquirrelMailでWebメール(1)では事前準備までを紹介しました。ここではSquirrelMail本体のインストールと、以降の設定について説明していきます。
●SquirrelMailのインストール
SquirrelMail本体は英語版ですので、別途日本語化するためのパッケージも一緒にインストールする必要があります。
これらの設定作業の流れは相互リンクサイト様先にて詳しく紹介されていますので、http://vine.1-max.net/SquirrelMail.htmlを参考にして作業を進めてください。
※ここではApacheのドキュメントルートディレクトリが/home/httpd/html以下になっていることを前提としています。
●再起動
ここまで作業が終わったら、全設定を反映させるためにシステムを再起動させます。
再起動時に[OK]が出れば問題ありません。[failed]が出た場合、/var/log/messagesにその記録が記載されていますので、内容を確認の上、もう一度設定を見直してください。
★【参考】Postfixでエラーが出た場合
Postfixを起動させようとすると、以下のようなエラーが出る場合があります。
Postfixを起動中: postsuper: fatal: scan_dir_push: open directory hold: Permission denied [失敗]
これはスプールディレクトリの権限適切でないために発生するものです。
今回はスプールディレクトリ自体使用しないように設定していますが、起動できるようにするため、ターミナル上からrootユーザ権限で以下のコマンドを入力して実行してください。
rm -rf /var/spool/postfix/
/etc/postfix/post-install create-missing
/usr/sbin/postfix check(←実行後、何も表示されなければOK)
service postfix restart
●SquirrelMailへのログイン
これで設定がすべて終了しましたので、実際にログインしてみます。これまでこの説明に従って作業を行ってきた場合、Webブラウザ上から
http://ご自分のサーバ名/webmail
にアクセスすると、「証明書を受諾してもよいか?」のメッセージが2画面表示され、受諾後、画像1のような画面が現れます。
画像1:SquirrelMailログイン画面
ここでVineLinux起動時に入力するユーザ名とパスワード(※Maildirディレクトリを作成したユーザに限る)を入力してログインしてください。
ログインが成功すると画像2のように、Yahoo!メールやGmailによく似たレイアウトでメール操作画面が表示されます。
画像2:SquirrelMailメール操作画面
ここまで設定した方なら、操作方法は特別説明しなくてもわかるはずですよね・・・。
●ログイン画像のカスタマイズ
最後にちょっとしたアレンジ方法をご紹介します。SquirrelMailのログイン画面は画像1のようなものですが、このログイン画像を変えることも可能です。
デフォルトのログイン画像は"SquirrelMailのインストールディレクトリ(/home/httpd/html/webmailなど)/images/sm_logo.png"です。
この画像は308*111pxで作成されていますので、この大きさとファイル名とファイルの場所を守って、デフォルトの画像と差し替えれば画像3のようにアレンジされたログイン画面を創り出すことも可能です。
画像3:アレンジされたSquirrelMailログイン画面
●ログイン後もSSLを利用した通信を行う場合
今回設定した内容では、ログイン画面のみSSL通信となり、ログイン後は通常の通信となっていました。
これをログイン後もSSL通信を利用したい場合、以下の手順に従って設定してください。
rootユーザになり、/home/httpd/html/webmail/plugins/secure_login/config.sample.phpをテキストエディタ等で開き、下記の記述(ファイル先頭付近にあります)を「0」から「1」に変更します。
$remain_in_https_if_logged_in_using_https = 1
編集が終わったら上書き保存し、システムを再起動すると反映されます。
※ただし、ログインに一度失敗してからでないと正常にSSLが動作しないことが現時点でわかっています。
原因が判明次第、更新する予定です。
SquirrelMailはプラグイン形式で様々な機能が配布されていますので、ぜひ自分にあったWebメール環境を構築してみてくださいね。
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