VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0060

■PCカード型ネットワークインタフェースを増設する際の注意点■

 普通のパソコンではネットワークインタフェース(LANボード)は1つ装着されていると思いますが、Linuxではこのネットワークインタフェースをもう1つ増やして設定次第ではパソコンをルータ代わりに使用することができます。しかし使用しているLinuxのバージョンによっては少し注意すべき点があります。
 今回は主にノートパソコン等で使用されるPCカード型ネットワークインタフェースを増設する際の注意点をまとめました。




 VineLinux3.0以降では最新のLANカードでない限り、ほとんどのLANカードが認識されます。しかしバージョン3.0より古いのを使っていらっしゃる方はちょっと注意が必要です。
 初めてPCカードスロットに挿入したとき、「ピッ・ピッ」と高い音で聞こえれば認識成功です。しかし何も音が出なかったり、「ピッ・ブー」のような音が聞こえればうまく認識できていないことになります。このような場合は以下の手順で手動設定を行います。

1.メッセージログを見る

 rootユーザになり、/var/log/messagesを閲覧します。すると初めてPCカードスロットに挿入したときのみ、メーカー名・品番・ID等が記録されています。この情報をメモとして控えておきます。


2./etc/pcmcia/config または /etc/pcmcia/add.confにそのカードの情報を追加する。

 /etc/pcmcia/configの中身は以下のようになっています。
# Additional PCMCIA Configuration File
# Time-stamp: <2001-11-28 23:03:56 adats>

# For SUN WAY 3WL-847-T(10Base-T 16bit Ethernet)
card "SUN WAY 3WL-847-T 10BASE-T LAN 2.0"
   version "SUN WAY", "3WL-847-T 10BASE-T LAN","2.0"
   bind "pcnet_cs"

# For Kansai elec. KLA-CB/TX(10/100Base-T/TX CardBus Ethernet)
card "KANSAI KLA-CB/TX Ethernet"
   version "KANSAI ELECTRIC CO.,LTD.", "KLA-CB/TX", "Version 1.00"
   bind "tulip"
                        :
                        :
                        :
 この設定データと先ほどメモとして控えておいたデータとを照らし合わせ、最も近い設定データの部分を利用してデータを書き加えます。書式は

  card "カード名"
   version "メーカー名", "型番", "バージョン"
   bind "ドライバの種類"


 となっています。これに沿ってそれぞれのデータを書き加えてください。
 bindについてですが、ドライバの種類は"pcnet_cs","tulip","axnet_cs","orinoco_cs","serial_cs"など様々にありますが各メーカが採用しているドライバを基準に設定してください(分からなければいろいろと試してみるといいかも・・・)。


3./etc/rc.d/init.d/pcmcia restartをする。

 これを必ず行ってください。このコマンドを実行すると再び先ほどの電子音が鳴ります。うまく認識されれば「ピッ・ピッ」と高い音で鳴り、だめなら「ピッ・ブー」のような音が聞こえてきます。もしうまくいかなければ2.の特にbindの部分を繰り返しやり直してみてください。




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