VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0164
■KlamAVをインストールしてみよう!(4.0以降対象)■
以前Clam AntiVirusをインストールしてみよう!としてLinuxで動作するウイルススキャンソフトを紹介しました。しかし単体ではターミナル上から実行しなくてはならず、ちょっと不便でした。
そこで今回はClam AntiVirusをGUIで実行することができるKlamAVのインストール方法を紹介します。
※ここではClam AntiVirusが正常に動作していることを前提としています。Clam AntiVirusのインストールについてはこちらをご覧ください。
また、KlamAVは元々KDEにかなり依存したソフトのようですので、デスクトップ環境としてKDEをまずインストールしておくことをおすすめします。
▼事前準備
●足らないパッケージのインストール
KlamAVをインストールさせるには事前準備として以下のパッケージが必要になります。すべてVinePlusにあるパッケージなので、Synapticパッケージマネージャなどを使ってインストールしておいてください(お使いの環境の依存関係でこれ以外にもパッケージがインストールされることがあります)。
qt
qt-devel
kdebase-devel
kdegraphics-devel
kdelibs-devel
pcre-devel
arts-devel
curl-devel
libidn-devel
openssl-devel
fam-devel
libjpeg-devel
●シンボリックリンクの付加
上記パッケージのインストールが終わったら、シンボリックリンクとして以下の1文をターミナル上で入力して実行してください。
ln -s /usr/lib/libart_lgpl_2.so.2 /usr/lib/libart_lgpl_2.so
これで事前準備は終わりです。
▼KlamAV本体のダウンロード・インストールと設定
KlamAVはsourceforge.netのKlamAVプロジェクトから入手できます。
ダウンロードが終わったら展開をします。ダウンロードしたディレクトリ内で
tar zxvf klamav-XXX-installer.tar.gz(←XXXはバージョン番号。以下同様)
で展開します。すると"klamav-XXX-installer"というディレクトリができ、その中に"DoubleClickOrExecuteMeToInstallKlamAV-XXX"という実行ファイルがあるので、それをターミナル上から実行します。
./DoubleClickOrExecuteMeToInstallKlamAV-XXX
すると英語でインストールウィザードが現れますので後はそれに従っていきます。
以下の画面(画面1)が現れたら"Dazuko"の横のチェックボックスを外しておいてください。
画面1:インストール選択画面
またインストール中にエラーが起こった場合、ログウィンドウ(画面2・3)で以下のようにエラー内容を確認することができます。
画面2・3:ログウィンドウ画面
以下の画面(画面4)が表示されればインストールは終了です。
画面4:インストール完了画面
最後にパターンファイルの設置場所や隔離フォルダ等の設定を行います。デフォルトでは以下のような構成(画面5)になっていますので、適宜編集してFinishをクリックしてください。
画面5:隔離フォルダ設定画面
これで設定はすべて終了しました。デフォルトのままFinishボタンをクリックした場合、初回起動時にウイルスパターンファイルを自動的に更新してくれるようになっています。
▼使ってみよう!
KlamAVの起動はターミナル上で
klamav
と入力して実行するか、KDEの場合「Kメニュー」→「システム」→「KlamAV Anti-Virus Manager」を選択して起動することも可能です。
通常のスキャンを行いたい場合はScanタブをクリックして、スキャンしたいディレクトリをチェックして、Scanボタンをクリックするだけです。
その他定期的に実行したりする機能もあるようです。