VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0209
■USB接続のLANアダプタを利用する方法(6.0以降対象)■
USB3.0対応の周辺機器が普及中です。当方でもUSB3.0対応周辺機器第1号機として、USB接続のLANアダプタを利用する機会が発生しました。そのまま接続では動きませんでしたので、動作するまでをまとめてみました。
今回利用する機会があったのは、Logitec社製のLAN-GTJU3という機種です。
メーカーのページでは、WindowsとMAC OS Xのみ対応となっており、VineLinuxで動作するかちょっと不安がありました。ところが、ひよっこエンジニアの日記さんのページにてCentOSで動作したとの報告があったため、購入を決意しました。
▼事前準備
LAN-GTJU3は調べたところ、Asix社製のAX88179というチップを採用しているようです。VineLinuxの3.X系カーネルにはこのドライバが組み込まれておらず、そのまま接続しても何も認識しませんでした。そこで、ドライバを個別にインストールする事になりました。
Asix社のページから"AX88179_178A_LINUX_DRIVER_vX.X.X_SOURCE.tar.bz2"(←XXXはバージョン番号。以下同様)をダウンロードします。
当サイトにも動作確認済のバージョンがありますので、こちらからダウンロードしてください。
▼展開〜コンパイル
ダウンロードが終わったら展開し、コンパイルを行います。rootユーザでターミナルを起動し、先ほどダウンロードしたファイルがある場所まで移動した後、以下の手順で展開・コンパイルを行います。
#tar zxvf AX88179_178A_LINUX_DRIVER_vX.X.X_SOURCE.tar.bz
#cd AX88179_178A_LINUX_DRIVER_vX.X.X_SOURCE
#make
▼インストール
コンパイルまで終わったら、インストールを行います。コンパイル時に"ax88179_178a.ko"というファイルができあがっているため、同じくrootユーザでこれをカーネルのドライバフォルダにコピーします。
#cp -i ax88179_178a.ko /lib/modules/3.X.XX-Xvl6/kernel/drivers/net/usb/
その後、カーネルモジュールの依存情報を最新化するため、depmodコマンドを実行します。
#depmod -a
最後に、コピーしたドライバを利用できるように実行権限を付与します。
#chmod +x /lib/modules/3.X.XX-Xvl6/kernel/drivers/net/usb/ax88179_178a.ko
これでLANアダプタを差し込むと、認識して利用可能になります。
★Special Thanks!
ひよっこエンジニアの日記 〜linuxマシンのルータ化 その1 NICドライバのインストール〜
http://d.hatena.ne.jp/alexei-karamazov/20130302/1362230200