VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0062

■ALSAサウンドドライバをインストールしてみよう!(3.2以前対象)■

 最近のパソコンではあまり聞いたことはありませんが、時々使用しているサウンドドライバの関係でLinuxとの相性が悪く、音が出ないということがあるようです。このような場合にはサウンドドライバを入れ替えることで解決できる場合があります。
 今回はALSAサウンドドライバをインストールしてみることにしましょう。




 ALSA(Advanced Linux Sound Architecture)サウンドドライバはVineLinuxの場合、VinePlusとして提供されています。このサウンドドライバはマイク機能がついたパソコンがあれば自分の声を録音することができます。
 カーネル2.6系では標準搭載されていますが、カーネル2.4系では標準搭載されていません(VineLinux3.1あたりからカーネル2.4系でも搭載されるようになりました ←未確認)。
 なおVineLinux4.0より2.6系カーネルが使用されていますのでALSAは標準搭載されています。

●事前準備

 ALSAドライバをインストールする前に、いくつか事前準備が必要です。

1.使用しているカーネルのバージョンを調べる

 まず、unameコマンドを使用して現在使用しているカーネルのバージョンを調べます。

  uname -r

 ここで表示されるバージョン番号を紙などに控えておいてください。

2.kernel-headersパッケージ・kernel-sourcesパッケージをダウンロードしてインストールする

 ALSAドライバをインストール際、これらのパッケージが必要となってきます。先ほど紙に控えたバージョン番号と全く同じのkernel-headersパッケージ・kernel-sourcesパッケージをVineLinuxのFTPサーバーからダウンロードしてインストールしてください。もちろん、rootユーザでapt-getコマンドを使用することも可能です。

  rpm -ivh kernel-headers-XXX.rpm (←以下XXXはバージョン番号)
  rpm -ivh kernel-sources-XXX.rpm
または
  apt-get install kernel-headers kernel-sources


 エラーなくインストールされればこれで事前準備は完了です。

 では本題へ。まずはVinePlusより以下の3つのパッケージをダウンロードしてきます。

  alsa-lib-XXX
  alsa-utils-XXX
  alsa-driver-XXX


 ただし、この時1つだけ注意することがあります。alsa-driver-XXXはソースrpmパッケージ(alsa-driver-XXX.src.rpmとなっているもの)をダウンロードしてください。ソースパッケージは違うディレクトリにありますので探してみてください。

 ダウンロードが終わったらまずalsa-driverを自分でリビルド(コンパイル)してインストールします。rootユーザで以下のように実行します。

  rpm --rebuild alsa-driver-XXX.src.rpm

 alsa-driverは使用しているカーネルに依存するため、カーネルごとにこうやってリビルドをしなくてはなりません。もちろんカーネルを入れ替えたら再度リビルドする必要があります。

 無事エラーなくリビルドが終了したらalsa-driverのrpmパッケージが作成されているので、パッケージが置いてあるディレクトリ(通常は/root/rpm/RPMS/ 以下のディレクトリのどこか)に移動してalsa-driverをインストールします。

  rpm -ivh alsa-driver-XXX.rpm

 次に残り2つのパッケージをインストールします。パッケージをダウンロードしたディレクトリに移動して

  rpm -ivh alsa-utils-XXX.rpm alsa-lib-XXX.rpm

をします。

 最後にサウンドドライバの設定を行います。rootユーザで

  /usr/sbin/alsaconf

を実行してください。
 あとは案内に沿って設定を行ってください。ターミナル内で起動するソフトについてはEnterキーが決定ボタン、Tabキーが項目移動、spaceキーが選択/不選択の操作となります。

 すべての設定が終了したら1度電源を切り、再度起動してください。メッセージとしてエラーが出なければALSAドライバが適用されているはずです。




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