VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0171

■[ユーティリティ/マルチメディア]YouTube形式のファイルをmpeg形式に変換してみよう!■

 動画閲覧サイトで有名になったYouTubeですが、せっかく動画がたくさん公開されているので「ダウンロードしていつでも好きなときに見たい」と思ったことはないでしょうか。
 今回はYouTubeなどで公開されている動画の形式をPC上のメディアプレーヤで閲覧できる形式に変換する方法を紹介します。



 YouTubeなどで公開されている動画は".flv"という拡張子で、これはAdobe Flash Playerなどで再生できるものであるため、通常のPC上のメディアプレーヤではなかなか再生できません(Windows版のRealPlayerなどでは再生できるようですが)。
 そのため、ファイル変換する必要があります。動画の再生方式にはいろいろありますが、今回はLinux上でも比較的簡単に動作するmpeg形式に変換することにします。

 VineLinux上ではデフォルトでこのファイル変換ができないため、変換ソフトであるffmpeg(厳密には変換ソフトではありませんが)をインストールします。

▼事前準備

 ffmpegをインストールするには以下のパッケージを事前にインストールしておく必要があります。

  ・imlib2-devel
  ・SDL-devel
  ・libogg-devel
  ・libvorbis-devel
  ・libtheora-devel


 これらはすべてVinePlusにありますので、Synapticやapt-getコマンドなどを利用してダウンロード・インストールしてください。

▼ffmpegのインストール

 まず、ffmpeg本体をダウンロードします。当サイトから"ffmpeg-20051126.tar.bz2"ホームディレクトリ/rpm/SOURCES以下にダウンロードしてください。

 その後、お家で使うLinuxさんのffmpeg紹介ページより"ffmpeg-0.4.9-0.20051126.nosrc.rpm"ホームディレクトリ以下にダウンロードしてください。

 2ファイルのダウンロードが終わったら、rootユーザ権限で以下のコマンドを実行します。

  rpm --rebuild ffmpeg-0.4.9-0.20051126.nosrc.rpm

 するとパッケージが展開されて自動的にビルドされ、ホームディレクトリ/rpm/RPMS/i386/以下に次のファイルができあがります。 

  ・ffmpeg-0.4.9-0.20051126.i386.rpm
  ・libffmpeg-0.4.9-0.20051126.i386.rpm
  ・ffmpeg-server-0.4.9-0.20051126.i386.rpm
  ・libffmpeg-devel-0.4.9-0.20051126.i386.rpm


 あとはこの4ファイルをすべてインストールします。

  rpm -ivh *.rpm

 インストールはこれで完了です。

▼変換してみよう!

 変換はターミナル上で行います。ここでは変換したいflvファイル名を「test.flv」、変換後のmpegファイル名「test2.mpg」とします。.flvファイルがあるディレクトリまで移動し、

  ffmpeg -i test.flv test2.mpg

 と入力して実行すれば同じディレクトリ内にmpegファイルができあがります。これで変換完了です。

▼ffmpegの使い道

 今回使用したffmpegというソフトは単なる「mpegファイル変換ツール」ではありません。このサイト内でもいくつか紹介していますが、以下のようなことができちゃいます。

  ・TVキャプチャボードと組み合わせて、PC上でTV番組を録画する
  ・USBカメラと組み合わせて、PC上で簡単な防犯システムを構築する(防犯テープみたいなもの)
  ・音楽などを蓄積させて、PC上でストリーミングサーバを構築してストリーミング配信を行う


 興味ある方は試してみてくださいね。 



●Special Thanks!

▼お家で使う 〜Linuxでテレビ録画〜 http://shino.pos.to/linux/ffmpeg.html




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