VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0094

■共有ライブラリ情報を更新する方法■

 パッケージを展開してインストールすると時々共有ライブラリがインストールされる場合があります。そのような時にインストールしたプログラムを実行すると「共有ファイルを呼び出すことができません」といった内容のエラーが起こり、異常終了してしまう場合があります。今回はこれを解決する方法を紹介します。

 「共有ライブラリ」とは、プログラム1つ1つが個別に利用する機能を他のファイルから呼び出していたりすると実行に時間がかかってしまうため、複数のプログラムが共通して利用する機能を各プログラムに提供するためのファイルのことです。

 もしプログラムを実行した際に「共有ファイルを呼び出すことができません」といった内容のエラーが起こった場合は共有ライブラリの設定ファイルである/etc/ld.so.confを編集するかあるいは一度コンピュータの電源を切り、再起動する必要があります。ここでは前者の/etc/ld.so.confを編集する方法を紹介します。

 まず、rootユーザで/etc/ld.so.confをテキストエディタ等で開きます。すると中身は大体下のようになっていると思います。

  /usr/X11R6/lib
  /usr/lib
  /usr/lib/qt-3.3.5/lib


 ここに共有ファイルが格納されているディレクトリへの絶対パスを記述します。例えば、/usr/local/lib以下に共有ファイルが格納されている場合、以下の赤字部分のように追加します。

  /usr/X11R6/lib
  /usr/lib
  /usr/lib/qt-3.3.5/lib
  /usr/local/lib

 追加が完了したら上書き保存し、rootユーザで以下のコマンドを実行します。

  /sbin/ldconfig

 これですべて完了です。再度プログラムを実行してみてください。

※これらの作業はコンピュータを再起動すれば自動的に反映されるので、パッケージをインストール後に一度コンピュータの電源を切り、再起動してもOKです。




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