VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0054
■テキストファイルをPostScriptファイルに変換する方法■
Linuxで印刷する際にはAdobe社が定めている規格であるPostScript(ポストスクリプト)に変換してPostScript対応プリンタで印刷しなければならない場合があります(特に古いプリンタなど)。そこで通常のテキストファイルをPostScriptファイルに変換する方法を紹介します。
VineLinuxの場合、この変換に用いるものとしてa2psコマンドがあります。しかしこれはあらかじめインストールされておらず、VinePlusにあるので以下の3つのファイルをVinePlusよりダウンロードします。
a2ps-4.13b-30vl4.i386.rpm
psutils-1.17-19vl1.i386.rpm
gv-3.5.8_jp-23vl2.i386.rpm (2006年 3月 4日現在のバージョン)
psutilsパッケージはa2psを使用する際に必要です。またgvパッケージはa2psのレビューを見る際に必要です。
ダウンロードが終わったらrootユーザでインストールを行います。
rpm -ivh a2ps-4.13b-30vl4.i386.rpm
rpm -ivh psutils-1.17-19vl1.i386.rpm
rpm -ivh gv-3.5.8_jp-23vl2.i386.rpm
これで完了。試しに使ってみましょう。まず、emacs等で簡単なテキストファイル(拡張子が.txtというファイル)を作成します。
作成が終わったら保存して、保存したディレクトリ内でターミナル上から次のように入力します。
a2ps -P display 作成したテキストファイル名
こうするとモニタ上にgvが自動的に立ち上がり、作成したテキストファイルがどのようにして印刷されるかという確認をすることができます。ちなみにオプション-Pは出力先を指定するものであり、displayはモニタ上のことです。
デフォルトではA4 1枚に横向き2ページ分が印刷されます。これを縦向き1ページにするには以下のように入力します。
a2ps -R --columns=1 -P display 作成したテキストファイル名
その他モニタではなく、プリンタに出力する際にはLinuxであらかじめ設定したプリンタ名を入力してください。
a2ps -R --columns=1 -P 設定したプリンタ名 作成したテキストファイル名
このほかにも様々な細かい設定をすることができます。詳しくはオンラインマニュアルを参考にしてください。