VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0142

■cpuspeedデーモンによる動作について■

 cpuspeedとよばれるパッケージがインストールされている場合、Linux起動に時間がかかったり動きが鈍くなることが判明しました。


 VineLinux4からこのパッケージがデフォルトでインストールされており、起動時に自動的に動くようになっています。

 cpuspeedは軽い作業を行う際にCPUの周波数を動的に落とすことによって消費電力を抑えるプログラムです。ノートパソコンなどでは役に立ちそうですが、デスクトップPCやサーバなどではあまり必要ありませんよね。

 私が確認したところ、高性能CPU(PentiumD,Core系など)ではこのデーモンを動かしておいても特に動作が鈍くなるということは確認できませんでしたが、数年前のCeleronプロセッサ搭載のPCでは確かに動作が鈍くなることが確認できました。

 また、VineLinux3.2から4.X系へCDアップグレードした場合、お使いのPCによってはCPU使用率が100%になるという現象も掲示板にて報告されています。(4.Xからアップグレードした場合は報告されていません。)

 対処法はcpuspeedデーモンを止めるだけです。rootユーザになり、

  /etc/rc.d/init.d/cpuspeed stop

 を実行してください。

 また、次回よりシステム起動時にcpuspeedデーモンを自動的に起動しないように 

  /sbin/chkconfig cpuspeed off

 も忘れずに実行してくださいね。

 CPU使用率が100%になるのは他にも原因がある可能性がありますが、動作の鈍さはこれで多少解消されると思います。




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