VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0133

■SNSを構築しよう!(1)■

 今話題のSNS(ソーシャルネットワーキングサイト)。mixiなど社会現象にまで発展したくらいですが、最近ではSNSのフリーソフトが公開され、誰もがSNSを構築することができるようになりました。そこで今回からVineLinuxでフリーソフトを使用してSNSを構築する方法を紹介します。
 やるべきことが盛りだくさんなので、2回に分けて説明していきます。




 今回はオープンソースのOpenPNEを利用してSNSを構築したいと思います。

●事前準備

 VineLinuxでOpenPNEを使用するには以下の環境が整備され、ちゃんと動作していることが前提となります。足りないパッケージ等がある場合はダウンロードしてインストールを完了しておいてください。

  *Apache(1.X系でも2.X系でもOK)
  *MySQL(VinePlusのバージョンでOK)
  *php(VinePlusのバージョンでOK)
  *Postfix(紹介メール等を出したい場合には必要)


 特にapacheとphpを組み合わせて起動する際にエラーがでることがあります。その際の対処法についてはこちらをご覧ください。

 ここではapacheのドキュメントルートディレクトリを/home/httpd/htmlとします。

●OpenPNEのダウンロード・展開

 OpenPNEのダウンロードページへ行き、最新版または旧安定版をダウンロードしてください(sourceforge.netへリンクされる場合があります)
 ファイルはzip形式になっているので展開しなくてはいけません。展開先はapacheのドキュメントルートディレクトリ下にしなくてはいけないので、apacheを操作できるユーザ権限になり以下の手順で展開をしてください。

  cd /home/httpd/html
  unzip OpenPNEをダウンロードしたディレクトリへのパス/OpenPNE_X_X_X_X.zip
(←Xはバージョン番号)

 展開が終わったら権限を変更させます。OpenPNEはWebブラウザ上からアクセスするため、Webブラウザ上の誰もが読み書きや実行が行えるように以下のディレクトリのみ権限を変更してください。

  chmod 777 /home/httpd/html/OpenPNE/var

 ここまでできたら、次にMySQLでOpenPNE専用のユーザなどを作ります。

●MySQLでOpenPNE専用のユーザとデータベースを作成する

 OpenPNEで作成されるデータはMySQL上のデータベースへ格納されます。ということでMySQLでOpenPNE専用のユーザとデータベースを作成する必要があります。
 ここでデータベース名と管理ユーザ名と管理ユーザのパスワードを設定する必要があります。ここでは仮に以下の内容で説明を進めます。

  ・データベース名:openpne
  ・管理ユーザ名:pnemaster
  ・管理ユーザのパスワード:vinedepne

 3つの項目を決めたらrootユーザ権限で以下の順でMySQLを起動・設定してください。

 #mysql -u root
 mysql> CREATE DATABASE `openpne`;
 mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON openpne.* TO pnemaster@localhost IDENTIFIED BY 'vinedepne';
 mysql> \q


 \qで抜けたら改めてpnemasterユーザでMySQLに入り、テーブル作成などを行います。なおその際に設定したパスワードが必要になりますので、以下のように文中で入力するか起動後に入力をしてください(以下のXはバージョン番号です)。

  #mysql -u pnemaster -pvinedepne openpne < /home/httpd/html/OpenPNE/setup/sql/install_X_X_create_tables.sql

  #mysql -u pnemaster -pvinedepne openpne < /home/httpd/html/OpenPNE/setup/sql/install_X_X_insert_data.sql


 次に定期的にニュースや更新情報を伝えるため、cronの設定を行います。

●cronで定期的に情報を更新する

 rootユーザで/etc/crontabを開き、以下の記述を追加してください。
  0 6 * * * root sh /home/httpd/html/OpenPNE/bin/tool_send_dairy_news.cron     /home/httpd/html/OpenPNE/bin/ /usr/bin/php
  0 6 * * * root sh /home/httpd/html/OpenPNE/bin/tool_send_birthday_mail.cron  /home/httpd/html/OpenPNE/bin/ /usr/bin/php
  0 6 * * * root sh /home/httpd/html/OpenPNE/bin/tool_send_schedule_mail.cron  /home/httpd/html/OpenPNE/bin/ /usr/bin/php
  */20 * * * * root sh /home/httpd/html/OpenPNE/bin/tool_rss_cache.cron        /home/httpd/html/OpenPNE/bin/ /usr/bin/php

 更新時刻は自由に変更してかまいませんが、デフォルトのままの方が安心だと思います。

 ここまで完了したらこれまで設定を有効にさせるため、一度コンピュータの電源を切り再起動させます。
 再起動後、いよいよOpenPNE本体の設定に移ります。

SNSを構築しよう!(2)へ続く





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