VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0118
■emacsでSCIM+Anthyを使う方法(3.2以前対象)■
日本語入力システムとしてSCIM+Anthyが人気のようです。VineLinux4.0より標準の日本語入力システムになりましたが、3.2以前のバージョンではemacsとの相性があまりよくないようでデフォルトの設定では使いにくいということが分かりました。そこでemacsでもSCIM+Anthyが使いやすくなるようにしてみました。
参考までにemacsでSCIM+Anthyが使えるようにした設定ファイル(.emacs.el)を置いておきますのでこちらからご自由にダウンロードしてください。
デフォルトの設定ファイルとの変更箇所は以下の3文です。
(setq emacs-ime (getenv "anthy"))
(setq default-input-method "japanese-anthy")
(load-library "anthy")
★(setq emacs-ime (getenv "anthy"))
これはemacsのIME(入力メソッド)を調べるための記述です。デフォルトでは環境変数から得るようになっていますが、ここでは強制的にAnthyを使うように記述しています。
★(setq default-input-method "japanese-anthy")
(load-library "anthy")
この2行はデフォルトのIMEをAnthy(日本語版)にして、そのためのAnthyライブラリを読み込む設定をしているものです。
最初の1行(setq emacs-ime (getenv "anthy"))は.emacs.elの「環境変数 EMACS_IME を調べる」部分に記述し、残りの2行は「Anthyの設定」部分に記述します(上のリンク先ファイル.emacs.elを参考にしてください)。
これでemacsを再起動させるとAnthyが使えるようになっているはずです(もちろんあらかじめシステム自体がSCIM+Anthyを利用するように設定しておいてください)。これについてはこちらを参考にしてください。
さらにこちらで説明している「半角/全角キーを漢字入力ON/OFFに割り当てる」設定を行えばますます使いやすい環境になるはずです。ぜひチャレンジしてみてくださいね。