VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0090
■オリジナルシェルスクリプトを作ってみよう!■
「シェルスクリプト」とはコマンド操作を1つのファイルにまとめて実行できるようにしたものです。毎回毎回大量にコマンドを実行する必要があるような操作を行う場合には、シェルスクリプトを作成して実行させた方がはるかに楽です。
●作成方法
シェルスクリプトはとても簡単にできます。まずテキストエディタ等で新しいファイルを開きます。そして1行目に以下の項目を"#"を含めて記述してください。
#!/bin/sh
これはシェルと判断させるための記述です。おまじないみたいなものだと思ってください。
あとはターミナル内でコマンドを実行する操作そのものをどんどん記述していけばOKです。下に超簡単なシェルスクリプトの例を載せておきますので参考にしてください。
#! /bin/sh
# Webページのルートディレクトリへ移動する
cd /home/httpd/html/
# XXX.logをXXX2.logに変更する
mv XXX.log XXX2.log
# Apacheを再起動させる
/usr/sbin/apache2ctl restart
こんな感じです。上の例くらいならターミナル内で1回1回入力して実行させてもそんなに手間はかかりませんが、何十操作もかかる場合にはこのようなシェルスクリプトを作成した方が絶対楽です。
操作を記述し終えたらファイルを拡張子名を".sh"にして保存してください。その後、保存したユーザでそのファイルに実行権限をつけます。ターミナル上で
chmod 755 保存したファイル(.shファイル)名
と実行してください。その後lsコマンドで先ほどのファイルが黄緑色になっており、ファイル名の後に"*"がついていればこれで完了です。
シェルスクリプトを実行するにはターミナル上でシェルスクリプトがあるディレクトリまでの絶対パスを入力すればOKです。例えば/home/abc/にXXX.shというシェルスクリプトがある場合、これを実行させるにはターミナル上で
/home/abc/XXX.sh
と入力して実行してください。
シェルスクリプトはこの他にも場合に応じてコマンドを変更させるなどといったさらに細かな設定ができます。かなり奥が深いので興味がある方はぜひ試してみるといいでしょう。