VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0086
■apt-getコマンドを使ってみよう!■
apt-getコマンドは新しいパッケージを自動的に簡単にインストールしてくれる便利なコマンドです。VineLinuxをインストールした後、セキュリティホール等が修正されたパッケージが公開されている場合があります。このようなときはこのコマンドを利用すると大変便利です。
コマンドを実行する前に、設定ファイルを編集する必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。
設定が終了したらいよいよコマンド実行です。まず、rootユーザでターミナル上から
apt-get update
を実行してください。これは新しいバージョンのパッケージが公開されていないかをチェックするための処理です。このコマンドは定期的に実行することをおすすめします。
セキュリティホール修正プログラムや新しいバージョンのパッケージなどを一斉にインストールには
apt-get upgrade
を実行します。アップグレードされるパッケージの一覧が表示されるのでよければ"y"を選択し、Enterキーを押してください。
特定のパッケージのみをインストールしたい場合にはXXXXXをパッケージ名とすると、
apt-get install XXXXX
と実行します。ただしVineLinuxのFTPサイトやミラーリングサイトにあるパッケージのみがこのコマンドの対象となります。インストールできなければ"パッケージXXXXXが見つかりません。"と表示されます。
さて、apt-getコマンドを使用していると時々「依存関係を解決できません」「壊れたパッケージです」などといったメッセージが表示される場合があります。こんな場合でも運がよければ強制的にインストールさせることができます。XXXXXをパッケージ名とすると、
apt-get -f install XXXXX
とします。ただしシステムを不安定にさせる原因ともなりうるので十分注意して行ってください。
その他、apt-getコマンドは様々なオプションを指定することができます。オンラインマニュアルや単にapt-getと入力して確認してみてください。
●Synapticパッケージマネージャを使用する
VineLinux3.0より上記のコマンドと同様の操作をGUIで行うことができるSynapticというツールがあらかじめインストールされています(フルインストールのみ)。
Synapticパッケージマネージャの画面
これを利用すればさらにパッケージ管理が容易になります。私は上記のコマンドよりももっぱらSynapticを使用してパッケージ管理を行っています。
GNOMEメニューでは「アプリケーション」→「システム」→「Synapticパッケージマネージャ」にあり、KDEでは「Kメニュー」→「システム」→「Synapticパッケージマネージャ(パッケージマネージャ)」にあります。使い方さえマスターすれば簡単なので一度使用してみてくださいね。