VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0137
■initrdイメージを作成しよう!■
カーネルをアップグレードする際にinitrdイメージは自動的に作成されません。通常は作成しなくてもいいのですが、気になる方はinitrdイメージを自分で作成してみましょう。
initrdイメージはハードディスクがUltraATAではなく、SerialATAやSCSI接続の場合に必要なものです。SCSI接続のハードディスクは大型計算機等で使用されているので通常あまりお目にかかれませんが、SerialATA接続のハードディスクは最近のデスクトップPCなどで主流になりつつあるので、知っていて損はないと思います。
initrdイメージを作成するためにはmkinitrdコマンドを使います。使い方はカーネルのバージョンが2.4.33-0vl0.5の場合、
mkinitrd /boot/initrd-2.4.33-0vl0.5.img 2.4.33-0vl0.5
です。作成し終えたらliloやgrubの設定ファイルを編集します。
●liloの場合
liloの設定ファイルは/etc/lilo.confです。そこに以下のように新しく作成したinitrdイメージを記述します。
image=/boot/vmlinuz-2.4.33-0vl0.5
label=VineLinux3.2
initrd=/boot/initrd-2.4.33-0vl0.5.img
read-only
root=/dev/hda3
append=" resume2=swap:/dev/hda5"
あとは上書き保存して/sbin/liloを実行するだけです。
●grubの場合
grubの設定ファイルは/boot/grub.confです。そこに以下のように新しく作成したinitrdイメージを記述します。
title Vine Linux (2.4.33-0vl0.5)
root (hd0,4)
kernel /boot/vmlinuz-2.4.33-0vl0.5 ro root=/dev/hda3 resume2=swap:/dev/hda5
initrd /boot/initrd-2.4.33-0vl0.5.img
あとは上書き保存して再起動するだけです。grubの場合特別コマンドを実行しなくてもファイルの上書きのみで設定が反映されます。