VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0078

■パスワードをかけて起動させる方法(3.2以前対象)■

 通常VineLinuxをインストールすると電源を入れてOSを選択するだけでログインの画面が出ますよね。しかしログイン画面だけでなく、もうひとつ手前の段階のブート直後の画面でパスワードをかけることもできます。



 ブート直後の画面でパスワードをかけるにはLILOの設定ファイル/etc/lilo.conf内でパスワードを設定します。中身は下のような感じになっていると思いますが(Windowsとデュアルブートしている場合)、赤字部分を追加してください。

prompt
timeout=200
# VESA framebuffer console
# ex. 0x301=640x480x8, 0x314=800x600x16, 0x317=1024x768x16, 0x31A=1280x1024x16
vga=0x314
default=linux
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=menu
message=/boot/message
lba32

image=/boot/vmlinuz-2.4.31-0vl1.8
    label=linux
    initrd=/boot/initrd-2.4.31-0vl1.8.img
    read-only
    root=/dev/hda2
    password=XXXXXXXX
    append=" resume2=swap:/dev/hda5"

other=/dev/hda4
    optional
    label=windows


 XXXXXXXXの部分にパスワードを設定して上書き保存してください。
 パスワードを設定したので他人に見られては困ります。そこで上書き保存終了後、rootユーザのままでターミナル上から

  chmod 600 /etc/lilo.conf
  /sbin/lilo


 の2つを実行してください。これはrootユーザのみ閲覧できるようにするためとLILOの設定を反映させるために行うものです。/sbin/liloを実行後、ターミナル上に警告(Warning)

  Added linux *
  Added windows


 のような記述が表示されればこれで完了です。一度電源を切り、再起動してください。するとLILOで選択直後の画面でPassword:と聞かれるはずです。

 通常はこれで問題ないのですが、リモート操作で再起動等を行いたいときにはこのままだと自分が使用している端末上でパスワードを入力することができないという問題が発生します。そこで先ほどのファイル中にオプションとしてrestrictedという記述を追加します。

prompt
timeout=200
# VESA framebuffer console
# ex. 0x301=640x480x8, 0x314=800x600x16, 0x317=1024x768x16, 0x31A=1280x1024x16
vga=0x314
default=linux
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=menu
message=/boot/message
lba32

image=/boot/vmlinuz-2.4.31-0vl1.8
    label=linux
    initrd=/boot/initrd-2.4.31-0vl1.8.img
    read-only
    root=/dev/hda2
    password=XXXXXXXX
    restricted
    append=" resume2=swap:/dev/hda5"

other=/dev/hda4
    optional
    label=windows


 こうすることによってLILOのテキストモードからOS名にオプション(single,ランレベル等)を指定したときのみパスワードが要求されるようになります。ですから遠隔地からでも通常通り起動できるわけです。

 あとは先ほどと同じ通り/sbin/liloを行って再起動してください。 




プロジェクト ホームへ戻る