VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0076

■起動・終了時に挙動がおかしい場合の対処法■

 DELLコンピュータや富士通FMVビジネスモデルなどを使用して旧バージョンのVineLinuxをインストールした場合、パソコン内部でi810系チップを使用しているため、LILOの画面で1〜2分程フリーズしたり、終了時に画面が砂嵐のように乱れる現象がありました。今回はその対処法を紹介します。


★VineLinux4.X系の場合

 VineLinux4.0よりi810チップではデフォルトでフレームバッファが無効になっているため、起動時に画面がフリーズしたり砂嵐のようになるという現象はほとんどないと思います。しかし、私が所有している動作検証用のPC(FUJITSU FMV-6000CL)ではクリーンインストール・アップグレードのどちらともGRUBの画面から一切起動できなくなるという現象が確認できました。これについてはVineLinuxのバグトラッキングシステムでも報告されており、現在原因究明中のようです。


★VineLinux3.2までの場合

 まずは電源を入れてLILOの画面が出てきたらエスケープキーを押してテキストモードへ移動します。以下よりLILOで表示されるOS名を"linux"とします。

lilo.png(51503 byte)

LILOの画面


 すると、真っ黒い画面の左上辺りにOS名が出ますのでlinux 5と入力し、Enterキーを押します。それ以降は普通に起動が始まるのでユーザ名とパスワードを入力してログインしてください。
 ログインできたらrootユーザ権限で/etc/lilo.confをテキストエディタなどで開きます。lilo.confはLILOの設定ファイルです。ファイルを開くと大体下のような構成になっていると思います(Windowsとデュアルブートしている環境ならば)。
prompt
timeout=200
# VESA framebuffer console
#  ex. 0x301=640x480x8, 0x314=800x600x16, 0x317=1024x768x16, 0x31A=1280x1024x16
vga=0x314
default=linux
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=menu
message=/boot/message
lba32

image=/boot/vmlinuz-2.4.31-0vl1.8
        label=linux
        initrd=/boot/initrd-2.4.31-0vl1.8.img
        read-only
        root=/dev/hda2
        append=" resume2=swap:/dev/hda5"

other=/dev/hda4
        optional
        label=windows
 このファイル中にあるvga=0x314の記述を削除するか#を左につけてコメントにします。そして上書き保存してください。
 上書き保存終了後、rootユーザのままでターミナル上から

  /sbin/lilo

 と実行してください。実行後ターミナル上に

  Added linux *
  Added windows


 のような記述が表示されればこれで完了です。一度電源を切り、再起動してください。するとLILOの画面でフリーズすることはなくなり、終了時も画面が乱れたりしなくなるはずです。

●よだん
 これはフレームバッファと呼ばれるものが有効にならないためだそうです。i810系チップ特有の症状らしく、VineLinuxのホームページでも紹介されています。参考にしてみてください。 




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