VineLinuxパフォーマンスアッププロジェクト:0017
■lilo.confの設定■
VineLinux3.2まではブートローダ(複数のOSから1つ選択して起動することが出来るようにするもの)にliloというものが採用されていました。通常特にさわる必要はありませんが、カーネルをアップグレードする場合などにはこのファイルを書き換えなければなりません。そこで今回はこれについて説明します。
※ブートローダを変更すると場合によってはシステムを起動できなくなる場合がありますので、熟知した上で行ってください。
liloの設定ファイルは/etc/にありますので、まずそこへroot権限で移動します。
cd /etc/
ここに、lilo.confというファイルがあるのでそれをemacsなどで開きます。すると中身は大体下のような内容になっているはずです。
prompt
timeout=200 -----(1)
# VESA framebuffer console
# ex. 0x301=640x480x8, 0x314=800x600x16, 0x317=1024x768x16, 0x31A=1280x1024x16
vga=0x314 -----(2)
default=VineLinux3.2 -----(3)
boot=/dev/hda ----+
map=/boot/map |(4)
install=menu |
message=/boot/message ----+
image=/boot/vmlinuz-2.4.31-0vl1.8 ----+
label=VineLinux3.2 |
initrd=/boot/initrd-2.4.31-0vl1.8.img |(5)
read-only |
root=/dev/hda3 |
append=" resume2=swap:/dev/hda5" ----+
other=/dev/hda1 ----+
optional |(6)
label=WindowsXP ----+
●各部の説明
(1):何秒経過したら(3)が実行されるかという秒数の記述。この場合、およそ20秒経過したらVineLinux3.2が起動することになります。
(2):起動画面の解像度指定。コメントにあるように、"0x301"とすると解像度640x480で8ビットカラー、"0x314"とすると解像度800x600で16ビットカラー、"0x317"とすると解像度1024x768で16ビットカラー、"0x31A"とすると解像度1280x1024で16ビットカラーとなります。
(3):デフォルトで起動するOSの記述。この場合、VineLinux3.2が起動することになります。この名前は(5)のlabel部分の記述と空白も含めて厳密に一致していなければなりません。
(4):起動の第1ステップ。/dev/hdaを基準に/boot/mapと/boot/messageを参考にして起動するという意味です。
(5):起動の第2ステップ。ここでカーネルイメージを指定します。そして、/dev/hda3からOSが起動するようにして、swap領域を/dev/hda5に指定しています。initrdはSCSIデバイスがあるときのみ記述します。(通常は特に記述しなくても起動できます。)
(6):同じハードディスクにWindowsもインストールしている場合はこの通りに記述します。
これらを参考に、自分にあった設定をしてください。特にカーネルをアップグレードしたり、新たにOSを追加したりした場合は(5)を新たに記述してください。
すべて記述し終えたらファイルを保存してroot権限で以下のコマンドを実行します。
/sbin/lilo
この後、英文でメッセージが出力されます。"Added XXXXXXXX"(※XXXXはOSの名称)と表示されれば成功です。一番左に"*"マークがついているものがあると思いますが、これは「*がついているOSがデフォルトで起動する」という意味です。
設定を有効にするには一度電源を落とし、再起動してください。liloはGRUBと違って、設定ファイルを変更する度に上のコマンドを実行する必要があります。その分、エラーがあればメッセージで出力してくれるので安心です。